ファントムのイル・グランツは本当に強いかどうかの確認

タイトルの通り、今回はファントムロッドに関する内容です。

ファントムの武器について、色々な所で各武器のPAに関する
情報出ててきています。現在のところ、対ボスはカタナ、対複数はライフル、
ロッドがテクニックを含めると万能といった感じのようです。

イルグラ
ボス部屋からリストラされた森のクマさん。

特にロッドはイル・グランツの瞬間火力が頭一つ抜けている
という意見を散見し、実際にロッドに関する話題が多いように感じています。
確かにファントムそのもののスキル倍率はそれなりに高く、この倍率で
DPS1480くらいのテクニックを使うとなかなか強そうです。

しかしながら、各種PAにおいて算出されているDPSは
各武器種の威力倍率とモーションフレームを基に算出されています。
つまりクラススキルや武器種毎の攻撃力を省いた数値となっており、
武器種間の「DPS」と威力1あたりの実ダメージは一致しません。

そしてテクニックは原則武器の属性値による影響を受けません。
フォースは「エレメントコンバージョン」を持っているため、武器の属性値も
ダメージに含まれますが、ファントムの場合そうはいかないのです。

ファントムロッドはPAとテクニックの両方が使用可能です。
PAは武器の属性値で含まれ、テクニックはそうではない……この部分を
鑑みるとロッド内の攻撃手段の強弱は少し変わってくるはずです。

ともあれ、理屈だけではなんともですから実際に確認してみましょう。

【たのしいダメージ計測】

今回も例によって森林探索XHにてダメージ計測を行いました。
確認条件は以前とほぼ同一、火力寄り構成のオフスロッドを使用して
防御力が同じエネミーをひたすら叩いてきました。
※SOPの都合上、イクスロッドより1.5%ほど火力が高いオフスロッドを使用しています。
※ロッドに回せるクロノスは残っていませんでした。

[ダメージ測定結果]

通常攻撃1段目 威力:280…21,847ダメージ
通常攻撃2段目 威力:290…22,628ダメージ
通常攻撃3段目 威力:620…48,376ダメージ

ステップアタック 威力:608.3…47,596ダメージ
カウンターショット 威力:1207.5…94,216ダメージ

武器アクション 威力:360…28,089ダメージ
武器アクションチャージ 威力:360…28,089ダメージ
マーカー1段階起爆 威力:807.7…63,021ダメージ

ルーフコンツェルト1段目 威力:182.25…14,220ダメージ
ルーフコンツェルト1段目 威力:243…18,960ダメージ
ルーフコンツェルト1段目 威力:303.75…23,700ダメージ
ルーフコンツェルト衝撃波 威力:486…37,921ダメージ
シフトルーフコンツェルト1段目 威力:24.3…1,896ダメージ
シフトルーフコンツェルト1段目 威力:583.2…45,505ダメージ

フェルカーモルト球体 威力:82.6…6,445ダメージ
フェルカーモルト終了 威力:743.4…58,004ダメージ
フェルカーモルト球体強化後 威力:148.7…11,601ダメージ
フェルカーモルト終了強化後 威力:991.21…77,339ダメージ
シフトフェルカーモルト 威力:18.2…1,418ダメージ

シュヴァルツカッツェ 威力:517…40,339ダメージ
シフトシュヴァルツカッツェ 威力:568.7…44,373ダメージ

アイゼンフリューゲル 威力:238…18,570ダメージ
シフトアイゼンフリューゲル 威力85.7…6,685ダメージ*5=合計33,425ダメージ

グランツ 威力:248.2…13,118ダメージ*5=合計65,589ダメージ
イルグランツ 威力:219.84…11,619ダメージ*10=合計116,190ダメージ
メギド 威力:1546…81,709ダメージ


※1 ダメージは全て非弱点部位に対するダメージ
※2 条件はPhLv90、オフス法OP120、弱点非一致、火力SOP4%+2%、シフドリ、火力スキル全習得
※3 テックショートチャージは未習得です。


実際に測定した結果は上記の通りのものとなりました。
PA威力1あたりのダメージはロッドの場合「78.25」とイクスライフルの「63」を
大きく引き離しており、イクスカタナは「67」という結果を確認しているため、
威力1あたりのダメージ」はファントム武器の中で最も高くなります。
※カタナは武器種の中で攻撃力が低い方で、ライフルは倍率に恵まれていないことが原因。
一方でロッドPAは全体的に1ヒット辺りの威力が控え目のようでした。

一方で、テクニックは属性値がダメージに含まれない都合上、
威力1辺りのダメージは「52.85」となり、大体PAの2/3の威力となるようです。
このため、PAとテクニックとのDPSを比較する場合はテクニックのDPS
数値を「約67.54%」して比較する必要があります。
※この割合は法撃OPの数値次第で若干変動するものと思われます。
※極端に法撃力OPを盛っている場合はPAとの差は縮まりそうですが、逆転することはありません。


つまりイル・グランツのDPSはロッドPAのDPS「約1000」に相当します。
テクニックショートチャージを習得している場合は「1050」くらいになる模様です。
こうして見るとロッドPAの中では高い方であることは間違いないのですが、
飛び抜けて高いわけではないようでした。
※最大カスタム付近での数値なので実際はこれより低くなるはずです。

ちなみに、この瞬間火力を上回るPAは他の武器種に存在しており、
ライフルの「ナハトアングリフ」に対しては計算上、最大カスタムと仮定しても
僅かに及ばず、カタナの「ローゼシュヴェルト」に至っては2割近い差が出るようです。
既に出回っている動作時間のデータが正しければのお話ですが。
※ライフルのナハトアングリフは非弱点部位に秒間「83,083」ダメージ
※カタナのローゼシュヴェルトは非弱点部位に秒間「98,660」ダメージ
※ロッドのイル・グランツは非弱点部位に秒間「81.333」ダメージ
※あくまでも私の環境かつ森林探索XHでのダメージです。


尤も、ライフルのナハトアングリフは使用できる場面が限られていたり、
ローゼシュヴェルトはPP消費が激しいという問題を抱えています。このため、
命中精度が良好で少し離れた位置から振っていけるイル・グランツは
安定性に優れているため、総合力は高いものと思われます。

【まとめ】

ファントムロッドのイル・グランツは確かに強いようでした。
これは、ロッドの武器攻撃力が他のファントム武器と比べて高くなっており、
スキル倍率でもライフルほど低く設定されておらず、テクニックショートチャージの
恩恵を受けて連射性が向上していることが要因のようです。
これは武器属性値によるダメージ差を埋めるものです。

一方で、使用武器的にはファントムロッドの方が僅かに有利な状態でも
ファントムカタナの対単体攻撃力が上回っており、場合によってはライフルの
ナハトアングリフも悪くない結果を出せるという試算が出ました。

なお、あくまでも瞬間火力面での強弱であり、PAは瞬間火力のほか
総ダメージと全体の動作時間、攻撃の範囲形状、動作中の挙動といった
複数の要素を総合的に見て判断する必要があることを補足いたします。
カタログスペックは良くても当たらなかったり扱いにくい場合は多々あります。
更に言えばPAとテクニックはダメージ内の属性部分の比率が違うので強弱関係が入れ替わったり。

ともあれ、本日はこのあたりで……それでは御機嫌よう。

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この記事のコメント

テクニックは属性の影響受けるのが武器と比べて大きいと聞きます。
非弱点ということは光弱点ならイルグラ1卓レベルに強いということですか?
2019-05-09 Thu 02:15 | URL | 8鯖 #- [内容変更]
>8鯖さん

確かにテクニックは属性ダメージの割合が大きい攻撃です。
というより、ダメージ全体が属性ダメージとして扱われるはずですね。
このため、弱点属性で攻撃した際の恩恵は大きくなります。
(PAの場合は武器にもよりますが3割程度が属性ダメージ)

ただし、この記事で比較対象として挙げたローゼシュヴェルトは
イル・グランツに対して2割ほどの火力差があります。この差を埋めるのは
なかなか大変です。理由は大抵のエネミーの弱点属性倍率が1.2倍だからです。
(1.4倍の場合は他属性は1.2倍といった具合に差は大体1.2倍)

多くの人は武器属性を汎用性の高い光属性にしていることから、
イル・グランツが弱点を突ける場合はPAも弱点を突くことになります。
(ローゼシュヴェルトにもイル・グランツにも弱点倍率が有効に働く)

このため、双方が属性弱点をついた場合、1.2倍というダメージ差を
埋めるためには弱点属性倍率「1.2倍」では足りなくなってしまうのです。

実際に、今回の記事と同条件でブリュー・リンガーダのコアに対して
それぞれを使用したところローゼシュヴェルトは合計「206,755」ダメージ、
イル・グランツは合計「198,150」ダメージという結果となりました。
(4%ほどローゼシュヴェルトの方が火力が高いようです/双方光属性の場合)

双方の動作フレーム数はほぼほぼ同じですから、単純なダメージという
点においてイル・グランツはローゼシュヴェルトに勝てない結果となり、
イル・グランツ一択と言えるほどの数値ではないことが分かります。

この2割という差を埋めるためには、相手が光弱点かつドリンクが
「弱点ダメージ率アップ(プレミアム)」で非弱点部位での比較、もしくは
属性弱点倍率or防御倍率といった攻撃属性で有利な相手での比較
といったすごく偏った条件が必要になってきます。

その他の手段ですと装備品に極端な法撃オプションを盛るなどの方法で
武器属性込の攻撃力と属性属性抜きの攻撃力差を縮めるのであれば相対的に
テクニックの火力は向上するはずですが……これもかなりの数値が
必要になりそうな感じがいたします。

なお、近い威力のPAとテクニックとの比較において、最も簡単に
テクニック側が優位になる条件はフリーフィールドなどのPSEの属性ブースト
かと思われます。これは属性ブーストの上昇割合が物凄く、テクニック
ダメージは全て属性ダメージという理由からです。

ともあれ、弱点属性をついた場合はテクニック側の恩恵は大きいのですが
1.2倍ほどのダメージを埋めるには流石に足りないという結論でした。

これは単純にダメージ面での計算となりますから、
ローゼシュヴェルトとイル・グランツといった攻撃の性質が異なる攻撃手段の
場合、どちらが良いかは状況次第といった感じになるかと思います。
2019-05-10 Fri 03:34 | URL | フィーネ #jVHjcq8A [内容変更]
 記事おつかれさまです。
 やはり予想通りでしたか、体感ではもう理解してましたが、こうしてみるとわかりやすくてありがたいです。
 ロッドもかなり使って思いましたが、やはり一番恩恵があるなと感じた部分はあの玉のPAで、即ボタンを離してスタン決めるか、押し付けてdpsを稼ぐか、この選択が状況によってできる、これは使いやすいと思いました。
 あとテクだとイルグランツではなく、移動が早くて広範囲なギグランツがいいように思います。
 ARはフェアブレからのクーゲルですかね。
 立ち回りがしやすいイルグランツですが、刀やARに慣れるとプレイヤーの技術で当てにくさだったり、合わせにくさを補うことができるようになり、テクの出番が減りますね。

 今、少しwikiを見てこの記事内容変更してます。
 ひどいですね、wikiの流れが完全に事実や理論を無視したロッドを握ればいいっていうふうに曲解されている。
 これは一部のフォーエバーや称号をとっている方がph初期においてテクニックを多用した戦いかたをしたのも原因だろうとふんでいます。
 おそらく書いている方もそういった層でしょう。
 あのクエではphテクが猛威を奮うそりゃそうでしょう。
 テク打つとき無敵で移動できるので(笑)
 ロッドは万能ですが、どちらかというと速射できるテクで雑魚を一掃するというふうな使い方が向いている。
 ARは乱戦での立ち回りで急速にギアをためてフィニッシュするという使い方。
 刀は定点においてのdpsと回避からの攻撃や起爆攻撃。
 勿論使う人それぞれですが、ここまで偏った情報が先にでてしまうとこれを押し流したり検証するのは大変でしょうね。
 wikiも少し前からおかしな様相を呈してきていましたし残念でなりません。
2019-05-16 Thu 03:00 | URL | テンパ10603 #S7qNvXQM [内容変更]
>テンパ10603さん

ロッドは全体的に汎用性に重きを置いていそうな感じですね。

フェルカーモルトは雑魚処理にも対ボスでも有効ですし、
ルーフコンツェルトはロッドPAの中でも通常とシフトの使い分けが明確です。
単体攻撃や遠距離範囲攻撃、座標攻撃などPAのみでは賄えない部分は
テクニックで補完可能と扱いやすい要素が多いです。

wikiなどの情報サイトではこういった性質や一部の上手いプレイヤーが
使用していることを理由にロッド一択という風潮となっているっぽいですね。
ただ、ファントムロッドにも欠点が幾つかあり、エンドレスクエストといった
コンテンツではその欠点が露呈していないだけでもあります……。

全般的にテクニックは総火力と範囲を両立したものが限られる上に
テクニックショートチャージで更に威力が落ちているため、チャージが必要な
攻撃手段の割には一回一回で与えられるダメージは割と控えめです。
(閃光イル・グランツの威力値でもローゼを下回る程度)

このため、小型エネミーのHPが低いクエストでは殲滅がスムーズかつ
取り回しが良いので凄く強く見えるわけですが、エネミーの耐久力が高い
クエストとなると威力面の問題が表面化していきます。PPというリソースが
枯れにくいのは強みではありますが、これは他のファントム武器も同様です。

また、テクニックは属性に応じた状態異常を付与するという性質も
クエストによってはマイナスに作用する可能性があります。今の環境であれば
グワナーダに掛かっているバーンをパニックで上書きしたり、ラバータを
連打してエネミーを無駄に凍らせたり、イルザン連打でエネミーの位置を
何度も動かしてしまうなど……考えなしに使用するとマルチ全体の効率を
落としかねない行動でもありました。

「ファントムロッドが強い」「イル・グランツのDPSが凄い」といった
情報だけを鵜呑みにして、その性質やメリットデメリットを理解しないまま
運用する人も少なからず居るように思えます。特にイルグラを遠距離から
連続使用している方は「DPS1481」というカタログスペックしか見ておらず、
実際の秒間ダメージ量と射程および弾速を理解していないのでしょう。

ファントムロッドはテクニックの性質を熟知していてなおかつ、
ロッドPAで足りない部分を補って初めて汎用性の高い武器となりますから、
ロッドをまともに運用している方はそう多くはないはずです。私が見る限りでは
所構わずイル・グランツを連射するなど効果的に使えていない方がちらほらと。

wiki自体はかなり以前から口と態度だけが大きい方が多いと感じています。
一度定着した風潮を崩すためには詳細なデータだけではなく、考えが固着した
方々を根気よく説得する必要がありますから、色々と割に合いません。

その上、無駄な諍いや他人任せな方が多い場所でもありますから……
あの場所のためにあれこれするのはやめておいたほうが良いとは思います。
2019-05-20 Mon 18:50 | URL | フィーネ #jVHjcq8A [内容変更]
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